8月8日、今日の京都市左京区は曇り。曇っていても外は暑いです。
涼しい室内でも、さすがに冷蔵庫にしまい忘れられた薄黄色いバターはやわらかく溶けはじめていました。
このバターの色は薄い黄色なのですが、黄色味が濃いバターにもよく出合います。
コロナでステイホームと言われだしたとき、おうちでお菓子作りが流行したようで、
ホットケーキミックスやバターがスーパーの棚から消えたことがありました。
その時、売り切れのバターの空いた棚の横に、
普通のバターの3割増ぐらいの価格のバターが1つだけ残っていたので買ったら、
黄色味の濃いとても美味しいバターでした。
それから、私の中では「濃い黄色いバター」=「味も濃く美味しいバター」という等式が出来上がってしまいました。
バターの原料はミルクです。1箱(200g)のバターを作るのに、約4.4ℓものミルクを必要とするそうです。
テレビで度々、密閉した瓶にミルクを入れて数十分シャカシャカと振り続けてバターをつくる
という番組をやっていたのを見たことがあります。
ミルクの中には、薄い膜に囲まれた脂肪が入っていて、
シャカシャカと振ることにより膜が破れて、中の脂肪同士がつながります。
さらに振ると、脂肪がつながって間に空気が入ってホイップクリームが出来ます。
この状態からさらに振り続けると、水分が離れて、もっと脂肪同士がくっつきます。これがバターです。
バターは80%以上の乳脂肪でできているそうです。
ミルクは白いのにバターが黄色いのは、乳脂肪を囲んでいる膜が光を乱反射させて白く見せているものの、
乳脂肪自体は黄色い色の素となる「カロテン」を含んでいるからだそうです。
そしてその「カロテン」はというと、牛が食べる青草に含まれています。
カロテンを多く含む「夏の青草」を食べた牛から作ったバターは黄色が濃くなり、
冬場の「干し草」を食べる頃に作ったバターは黄色が淡くなるそうです。
ということは、
あながち「濃い黄色いバター」=「味も濃く美味しいバター」という等式も、間違いではなさそうです。
でも、バターにはそんな飼育条件が反映されていたとは、
知りませんでした。
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